ドイツ語『Still Kissen』の深い意味
聖書のみことば
怒りに震えよ、しかし罪を犯すな。
床の上で心に語り、そして鎮(しず)まれ。
義のいけにえをささげ
主に信頼せよ。
詩編4編5~6節
この聖書のことばも、また私にとっては衝撃でした。
なぜなら、怒り狂ったときに、静まるなんて、できない。
しかし、神様は神様に信頼せよ、と。
しかも、『義のいけにえ』をささげなさい、と。
心の中が、ムカついて怒って、どうにもできない時、私はすべてのやる気がなくなります。
生きていることも、何もかも、無意味に思えたりします。
きっとそれは、目に見えない敵からの攻撃があるからかもしれません。
主に信頼するとは
目に見えない神様を、信じて必ず自分が倒れないように、支えてくださると、信じれることは、
すごいことです。
そして、それは自分の心が、何も言わないで、静かに待つと見えて来るのです。
ドイツ語で、鎮まることを、Stillといいます。
これは、本当に心から鎮まるときのことを表します。
一番興味深いのが、『Still Kissen』と言って、赤ちゃんの授乳の時に使う、枕があります。
母親のお腹周りに巻けるように、ぐるっとした型の枕です。
この枕の上に乳児を置いて、ゆっくりをおっぱいを飲ませます。
なぜ、授乳するときに使う枕が、『鎮まりの枕』と呼ばれるのか。
母親から栄養だけでなく、肌と肌で伝わる見えないメッセージも受けるからです。
赤ちゃんは、絶対的な信頼のもとで、お母さんの顔を見ながら、心行くまで『鎮まる』のです。
私が、ドイツで子育てしたときに、この授乳枕は、本当に衝撃的なものでした。
日本では、すぐに粉ミルクの作り方など、母親が事務的に時間を見ながら授乳をする傾向があります。
ドイツは違います。
授乳時間とは、信頼を育む時間なのです。だから、何分で授乳して、げっぷさせて、睡眠して、おむつ取り替えて…、というルーティーンではないのです。
Still鎮まることは、信頼することなのです。
怒りからくる罪
ずっと怒っていると、自分自身を見失うことがあります。
しかも、大声まで出して、ケンカしてしまったときは、もう最悪です。
特に最近は、ニュースでも『キレた』学生とか、逆切れとか、言葉があるくらい、感情に任せて怒る事が
カッコいいみたいな雰囲気です。
日本は、ケンカしたら、話し合いをして、わだかまりを無くしていくという作業は、あまり見受けられません。
一回言っちゃったら、もうその人との信頼関係が無くなるほど、距離を置きます。
きれいごとばかり言って、影でコソコソ言うのです。
ドイツも、似たような文化がありますが、話し合うことで、わだかまりが無くなります。
しかも、ケンカしたことで、相手への信頼も深まります。
だから、普段から言葉の数が、半端なく存在するのですが。
単語一つひとつに、深い意味があるのです。
だから、怒ってばかりいることで、愚痴が増え、陰口も増え、見えないところでの悪が、増えていくのです。
神様は、それを罪と言っています。
ムカついた人に向かって、あなたのその態度が嫌な気持ちになったよ。でも、あなたのことは友達として、尊敬しているよ。と、一言言えたら、どんなにスッキリするでしょうか。
お互いがお互いのことを、言いあえたら、社会全体もスッキリするでしょう。
社会に広がる洗脳の闇
社会が、人々を同じ考え、同じ民族、同じ言語にしようと、テレビやネットで情報が交差していますが。
鎮まることで、神様からのメッセージを受けられるようになると思うのです。
テレビは、いったん消して、ネットも、いったん消して。
自分と心と向き合って、黙ってみることも必要です。
夫婦間、家族間、そして社会の間で、怒りばかりが横行している気がするのです。
一番傷つくのは、子供たちなのです。
頭をまずは、ニュートラルにすることに、深い意味があるのです。
ため息ばかりをついてしまうニュースばかりですが、神様があなた自身にくださったこの命を、まず振り返ってみてはいかがでしょう。
今日という日を、ただ漠然と生きるのではなく、神様に心を向けられる時間が、少しでも増えて、怒りがなくなる時間が増えますように。
Have a nice day!